6年といくらか応援している大好きな選手が、もうすぐ引退を迎える。
もう少し時間があれば、7年来の推し。
オタク誰にでもいつかは訪れる瞬間、それが遂に自分にもやってくるのだ。
出会った当時の自分は高校3年生。推しも高校3年生。同い年。
初めてプレゼントを買ったのも、手紙を書いたのも、バナーを作ったのも、この推しが初めてだ。
いつの間にか月日は流れ、互いに高校も大学も卒業し、今自分は、社会人2年目がもうすぐ終わろうとしている。
昔は、応援している歴を示してくる人が嫌だった。自分は全然応援できていないようで、劣等感を感じていたから。
そんな自分も、もう6年といくら応援しているような、そっち側に回っていた。
もちろん、長い方がとか、短いからとか言うのは今も好きではないし、張り合うものでは無いと思っている。
ファンはみんな平等だと思ってるし、自分よりももっと長く応援してる人なんてたくさんいるからね。
6年といくらか応援している自分より、応援したいほど魅力たっぷりの推しがすごい。
それにしても、6年といくらかという数字は、数字だけ見ると、スケオタとしては割と長い時間だと思う。
しかも、人生の4分の1にあたるし、なんなら誕生日来てないから超えてる。
長いようで短い、まさにそれ。
試合を見て、喜んだり悔しがったり。アイスショー出演に沸いたり、オタクと観戦計画立てたりしながら、何気ないことで幸せを貰ったり。
そんな《日常》の終わりが来るらしい。
ふむ……………………。
❁⃘
私の推しは、1度引退を撤回している。
初めて推しが引退についてなんとなく口にしたのは、記憶の限りでは、忘れもしない2017年全日本の後のインスタの投稿だ。
MOIに行っていた自分は、製氷中オタクに「プレゼントした(初めて作った)衣装ドールが載ってるよ!!!」と教えてもらい、びっくりしてその投稿を見に行ったからよく覚えている。
別に、頭の中では4年生で引退するんだろうってことは何となく分かっていたし、覆ることは無いとも思っていた。
だが、いざ本人からの言葉を目にすると、「ほんとにあと2年なんだなぁ」と実感せざるを得なかった。
製氷後に見た、樋口新葉ちゃんの白夜行は、あまりにも自分の心にしみすぎていた。
急に引退するって言われるより、先に宣言されていた方が心の準備できるよね!と言い聞かせてはいたし、それはそうだと今でも思う。
推しの優しさだとすら思う。
が、なんて言ったって、生まれて初めての1番大好きな推しの引退宣言。
そう簡単に心に落とし込める訳もなく……
引退のとき動画作りたいな〜って考えていた候補の曲とか聞いて、涙ほろりしながら大学に運転して向かったりする日々。軽く生き地獄。
だって、もう大好きな推しのスケートを見れるタイムリミットが、刻まれ始めたわけですから。
やだ〜引退しないで〜😭の日々。
初めて引退シーズンまで持ち越すFSを見た時、「このプロで引退、」って言いながら、ボロ泣き。
重いオタクですよほんとに私も。
でも、まぁ、割と重めのオタクに揉まれて生きてますし、ねぇ?
そして迎える2019年最後の全日本となる代々木。
きっと最後の全日本は、鬼門の両方ノーミスで終わるだろうって何となく思っていた。
SP.FS初めての両方揃えたノーミスの演技。大号泣。
伝説を作り上げた全日本だった。
(引退試合にエントリーがなかったため、)最後の舞台MHOIに足を運ぶ。
当時まだ九州に住んでいた自分は、奇跡的に卒業旅行で東京に行くことが決まっており、日程がドンピシャヒット。
友達に懇願。特別にその日だけ許しを得た。
縁を切られてもらおかしくなさそうなエピソード。
骨折もあり、心配しながらも、引退……😭と向かった最後の舞台。
そこで目にした、引退撤回、現役続行宣言。
泣き崩れた。
こんな幸せなことはあるのか?と。
❁⃘
現役続行し、初めてのSOI出演。初めての全日本最終G。
昔試合も全然行けなかった自分は、行ける場所全てに足を運んだ。
念願だった掲示バナーも作った。
あるはずのない奇跡のようなボーナスステージ。
とてつもなく幸せだった。
そして2度目の、引退宣言。
今、昔のような悲しい気持ちではなく、
「ありがとう」
この言葉に尽きると思う。
同い年で、同じような社会の時系列を辿っているからこそ、周りがみんな働いている中での現役続行の大変さや凄さは、感じられる所も少しはあると思う。
フィギュア関係ではない、社会に出たいとインタビューで聞いたから、尚更。
続けてくれたその日々に感謝しかない。ありがとうしかないのだ。
推しに出会って、世界は変わった。
推しを応援している自分として、私のことを知ってくださり仲良くしていただいてる方と出会い、一生モノと言えるくらいの友達にも出会った。
推しから数え切れない思い出と幸せを貰った。
かけがえのない宝物をたくさんたくさんもらった。
現在自分は就職を機に上京しているけど、さんざん悩んだ挙句、推しはスケートのために地元離れて環境変えたんだぞ!って勝手に背中を押してもらい、今ここにいる。
そして、休日が合えばしょっちゅう会ってる友達は、推しのファンだったから繋がった数年来の仲。
上京して、地元の友達もいるけど、推しが繋げてくれた友達たちと会うことが多いかもしれない。
まじで人生変わってる。
❁⃘
話は変わるが、私はオタクの中でも、声を上げて伝えたいタイプに分類されると思う。
ポジティブなこと、嬉しいことは、自分も言われると嬉しいじゃん!が発端。
現地に行って応援を届けることも難しかったし。
何年も、そういう気持ちで投稿を続けてきた。特にインスタ。
どんな時でも、ポジティブな言葉を聞いてほんの少しでも頑張る糧になれれば、応援してるよって気持ちが伝われば、、と思って。
そんなその辺のいちオタクに、届いてるよ!応援ありがとう!!と返してくれるのが推しだ。
誰にでもそう、感謝の人だから。
そういう自分の投稿を見て、愛が伝わるとか、投稿を見るうちに気になって今ではファンとか、、、そういうことを言ってくださる方も有難いことに今ではいる。
迷惑じゃないかな、、って、応援のあり方、ファンのあり方について色々考えていた自分にとって、これ以上の言葉はなかった。
この応援の仕方でいいんじゃない?って、推しも肯定してくれた気がしたから。勝手に。
❁⃘
今回の引退が、本当の引退。
これ以上の続行はもうないだろう。
そのタイムミリットまで、あと少し。
寂しい気持ちは当然ある。だって、自分にとっては唯一無二の存在だから。
もう少し色んなプログラムを見たい、もう少しスケートを滑る姿を見たい。
そんな気持ちは、隠しようもない事実。
だって、好きだから。
だが、上記に述べたように、昔のように悲観的になることは、今はない。
1度目の引退宣言の時とは違い、どこか晴れやかな気持ちすらある。
たくさんの思い出に浸りながら。
もちろん、すーーーーっごく寂しくてたまらないけどね。
引退続行してもいいんやで?の気持ちもあるけどね。
お疲れ様!ありがとう!って、心の底から送り出せる気はしてる。
……顔はぐしゃぐしゃだろうけど。
このご時世だから、ちゃんとありがとうを伝えて送り出せることを願うばかり。
健康に気をつけて、大好きなスケートに集中できる時間を楽しんで欲しいなぁと、今はとても思っている。
大好きな大好きな選手、新田谷凜ちゃんの引退まで、あと1ヶ月を切りました。
(過去ブログ)
2022.01.29
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