こんにちは、10年程前に20代半ばで年賀状じまいをしたRiaです。
近年、年末が近付くにつれ「年賀状離れ」が話題に挙がりますね。
SNSでのやり取りが主流となった現代において、年賀状の必要性自体が問われている気がします。
なぜなら、年賀状の代わりとなる媒体(LINE・メール・電話など)はいくらでも存在するからです。
年賀状は日本特有の習慣であり、年賀状をやり取りする意図もほぼ決まっています。
- 昨年お世話になった方々へのお礼
- 新年の挨拶
- なかなか会えない方への挨拶および近況報告
気付いた方も多いと思いますが、これって年賀状じゃなくてもSNSで代用できますよね…?
およそ10年前にそう気付いて以来、筆者はすっぱりと年賀状じまいを決行しました。
この記事では20代半ばで早々に年賀状じまいをした筆者が、
- 年賀状をやめたら後悔する?
- その後の友達や親戚との関係に影響はあった?
などの疑問にお答えしています。
筆者の経験やこれからご紹介する内容が、年賀状じまいを検討中であろうあなたのお役に立てましたら幸いです。
- 年賀状をやめたら後悔する?
- 友達や親戚との関係性に影響はあった?
- 年賀状に対する疑問とやめることへの懸念
- 年賀状をやめたことによるメリットとデメリット
- 年賀状をやめる方法と注意点
- 年賀状じまいの文例3選
※これから執筆する記事はあくまでも一個人の経験・体験談であり、完全に筆者の私見でしかありません。決して「これが正解!」と主張・推奨・決めつけたりするものではございませんので予めご留意下さい。一つの参考・例としてお読み頂ければ幸いです。
年賀状に対する疑問とやめることへの懸念
筆者は昔から年賀状のやり取り自体に疑問を抱いていました。
年賀状の役割の一つが「ご縁を繋ぐ」ことだということは重々承知しています。
人と人との繋がりはとても大切ですし、軽んじるつもりもまったくありません。
ただ、年賀状を出し続けていたあの頃は、以下のような疑問が常に頭にありました。
- 年賀状って本当に必要?
- 挨拶や近況報告はLINEやメールでも十分できるのに?
まだSNSが発達していなかった頃の年賀状のやり取りは理解できます。
筆者が子供の頃は、親の事情で遠方へ引っ越してしまった友達との手紙や年賀状のやり取りをとても楽しみにしていました。
一方で「普段から一緒に遊んでいる友達にも年賀状を出すのはどうしてだろう?」と思っていたことも確かです。
この感覚は大人になっても消えることはありませんでした。
年賀状をやめたがっていた頃の私は、以下のような漠然とした不安や申し訳なさを感じていたような気がします。
- 年賀状はやめたいけど、突然やめたらどう思われるか不安
- 年賀状をやめたらますます疎遠になりそうで怖い
- 一方的に繋がりを切るようで申し訳ない
- そもそも穏便な年賀状のやめ方ってあるのかな
しかし、現実問題として、ただでさえ忙しい年末に「年賀状を書く時間」を割くことの意味がどんどん見出せなくなっていきました。
本来相手を想いながら「感謝の気持ち」や「挨拶」を心を込めて綴るべき年賀状に、私は”負”の感情を抱いている…?
そう気付いた時、割とすんなり「年賀状、やめよう!」と決断できました。
年賀状をやめたら後悔する?

結論から言うと、筆者の場合はまったく後悔していません。
むしろ、今まで年賀状作りに費やしていた時間を他のことに使えるようになり、時間にも心にも余裕ができました。
年賀状をやめる前はあんなに気を揉んでいたのに、いざやめてしまえば好意的な声も多く、「年賀状のやり取りがなくなるだけでこんなに楽なのか!」とスッキリしたのを覚えています。
そもそも年賀状をやめたい理由は以下のようなものではないでしょうか。
- 時間的・費用的にも年賀状の作成が負担になっている
- 人によって出す・出さないの線引きが難しい
- 内容に気を遣う(独身・子供のありなしなど)
- 新年の挨拶はLINEやメールで十分だと感じている
- 終活の一環として身辺整理はじめたから
筆者の場合は年賀状をやめたことでこれらの問題がほぼクリアになり、長年感じていた煩わしさから解放されました。
あれから10年近く経ちますが、後悔する出来事や問題は一度も起きていません。
年賀状じまいに関してはこんな調査結果があります。
インテリア情報サイト『IECOLLE(イエコレ)』が行った「年賀状じまいを後悔しているか?」というアンケート調査によると、実際に年賀状じまいをした人の8割もの人が「後悔はない」と回答したそうです。
また「何歳の時に年賀状じまいをしたか」という年代調査では、30代が38%で一番多く、40代が24%、20代が17%、50代が14%、60代が4%という結果になりました。
家事に育児に仕事にと日々多忙を極める現代人にとって、年賀状じまいは今後選択肢の一つとして確実に波及していくと思われます。
年賀状やめた!その後の友達や親戚との関係に影響は?
結論から言うと、筆者の場合こちらもまったく影響はありませんでした。
本当に親しい友達や恩師にはLINEやメールで、なかなか会えない親戚にはLINEや電話で新年の挨拶をするようになったからかもしれません。
ご縁を繋ぐ手段は年賀状だけではないということです。
年賀状をやめたからといって「人との繋がりが切れるわけではない」ということを身をもって実感しています。
年賀状をやめたことによるメリット
年賀状をやめたことで得られたメリットはいくつかあります。
- 何かと多忙な年末に時間と心の余裕ができた
- 年賀状に関する全ての煩わしさから解放された
- 年賀状が溜まらないので整理や片付けが不要
- 自分にとって本当に大切な、今後も付き合っていきたいと思える友達が明確になった
特に最後の「友達」については筆者的にメリットが大きかったです。
そもそも、一年に一度「はがき一枚」で繋がっている友達と今後もお付き合いを続けていく理由とは…?
正直、あまりないのではないでしょうか。
年賀状をやめたから、年に一度の連絡が途絶えたからといって友達でなくなるわけではありません。
どこかでばったり会う機会があれば普通に話せますし、友達って本来そういうものだと思います。
これらはあくまでも筆者の感じたことですが、少なくとも自分の中の「友達」の位置づけが明確になったのは人生においてプラスに働いたと感じています。
親族や親戚に関しても同じです。
いとこたちとはLINEの挨拶で十分ですし、遠方に住んでおり普段なかなか会えない高齢の親戚たちには直接電話することで声が聴けるようになり「逆に距離が縮まったかな?」という印象です。
ありがたいことに、年賀状をやめたことに対する不満や文句を聞いたことは一度もありません。
年賀状をやめたことによるデメリット
…ごめんなさい、年賀状をやめたことによるデメリットが、筆者には一つも見当たりませんでした。
あえて探すなら、お年玉付き年賀はがきの当選番号を確認する楽しみがなくなったことくらいでしょうか。
さすがにこれでは参考にならないと思いますので、ネットの力をお借りして世間の声を集めてみました。
- 年賀状のやり取りがなくなると少し寂しい気持ちになる
- 地元の同級生や恩師との交流が途切れてしまった
- 相手の連絡先がわからなくなってしまった
- 年賀状のやり取りだけで繋がっていたご縁を失ってしまった
- 人によっては失礼だと感じる人もいる
ご縁を失ったと感じる人、それによって生じる寂しさや悲しさをデメリットと感じている人が一定数いることがわかりますね。
しかしこれは、年賀状じまいをする際のほんの少しの工夫で回避できるかもしれません。
年賀状をやめた後でもご縁を切らない工夫として、年賀状じまいにLINEのQRコードを貼り付けるというアイデアがありました。
とても現代的で画期的なアイデアですよね! 「これからはLINEで繋がりましょうね」という意図も伝わりますし、スマホ一つでいつでも連絡を取り合える仲になれたようで嬉しく思う方のいるはずです。
「年賀状をやめたら疎遠になってしまうかも…」と不安に思われる方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
年賀状をやめる(年賀状じまいをする)方法
年賀状をやめる(年賀状じまいをする)方法は主に2通りあります。
- 最後の年賀状や寒中見舞いで「来年からは誰にも年賀状を送らない」旨を伝える
- LINEやメール・電話などで「今年から誰にも年賀状を出さない」旨を伝える
以下、詳しく解説していきますね。
最後の年賀状・寒中見舞いで伝える方法
まずは、最後の年賀状・寒中見舞いで年賀状じまいする旨を伝える方法です。
「来年からは誰にも年賀状を送りません、今年が最後になります」という意図を込めて作成します。
この場合、予め年賀状じまい専用の文章が印刷されたはがきを購入しても良いですし、通常のはがきにこれまでのやり取りに対する感謝の気持ちを認めても構いません。
注意するポイントや文例については後述します。
LINE・メール・電話で伝える方法
次に、LINE・メール・電話などで年賀状じまいする旨を伝える方法です。
こちらは単純に「今年から誰にも年賀状を送りません」という趣旨の連絡を予め入れておく方法になります。
特におすすめなのはLINEで、普段のやり取りの延長でサラッと伝えられますし、一つテンプレートを用意しておけば文言を使い回すことも可能です。
また、画像編集が得意な方は”年賀状じまい専用の画像”を一枚作成しておくのもおすすめです。
その画像を送るだけで年賀状じまいする旨を伝えられるため、文章を考える手間も省けます。
この場合、遅くとも12月初旬までには連絡を入れておくようにしましょう。
相手が年賀状の準備を始める前に伝えることが大切です。
「せっかくこっちは準備したのに…」とならないよう、伝える時期にはご注意を!
筆者は当時、年賀状じまいのためのはがきを用意するのも億劫だったため、手っ取り早くLINEやメール・電話で連絡を入れるこちらの方法を取りました。
友人や恩師にはLINEで、LINE未使用の(高齢の)親戚には電話で連絡を入れましたが、みな快く受け入れてくれて安堵したのを覚えています。
年末の多忙さに共感してくれる方も多かったです。
年賀状をやめる上での注意点

年賀状をやめる(年賀状じまいをする)上で大切なのは、相手に不愉快な想いをさせないことです。
あくまでもこちら都合によるものなので、相手の納得や共感を得られる内容の年賀状じまいを送りましょう。
それらを踏まえた上で注意する点は3つあります。
- やめる理由を伝えること
- 今後はあなただけでなく「誰にも送らない」と示すこと
- 今後も変わらずお付き合いしていきたい旨を伝えること
※たとえ社交辞令だったとしても!
以下、上記3点を含む年賀状じまいの文例を3つほどご紹介します。
年賀状じまいの文例3選
年賀状じまいの文例を3つほど挙げてみました。
注意点で示した該当箇所を色別に分けておりますので、参考にしてみて下さいね。
あけましておめでとうございます
皆様幸多き新春を迎えられたこととお喜び申し上げます
私事ではございますが
本年より年賀のご挨拶を一部LINEやメールに移行しており
来年からはどなた様も葉書による挨拶状をご遠慮させて頂きます
今後も変わらぬお付き合いの程 よろしくお願い致します
(末尾にLINEのIDやQRコード、メールアドレス、電話番号を記載)
あけましておめでとうございます
昨年中は格別のご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます
本年も昨年同様 よろしくお願い申し上げます
誠に恐縮ではございますが
より密にネット上のコミュニケーションを活用すべく
皆さまへの年賀状を控えさせて頂く運びとなりました
今後は皆さまとLINEやメールにてより一層のご交誼を賜りますよう
よろしくお願い申し上げます
(末尾にLINEのIDやQRコード、メールアドレスを記載)
謹賀新年
旧年中はお世話になりました
本年もよろしくお願い申し上げます
さて 私も齢重ねて七十となりました
時代の移り変わりもあり 年賀状によるご挨拶は
どなた様にも本年限りとさせて頂きたく存じます
ご無礼をどうぞお許しください
今後も普段のお付き合いは電話・メールなど頂戴できましたら幸いです
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております
(末尾にメールアドレス、電話番号を記載)
年賀状やめたら後悔する?まとめ
ここまで「年賀状をやめたら後悔する?」をテーマに、友達や親戚との関係への影響や、年賀状じまいによるメリットとデメリット、やめる際の方法や注意点、文例3選などを紹介させて頂きました。
以下、筆者なりの結論をまとめておきますね。
- 年賀状をやめたら後悔どころか時間と心に余裕ができた
- 友達や親戚との関係にも影響なし
- 年始の挨拶はLINE・メール・電話でOK
※ただし、年賀状をマナーと捉えている人に対してはこの限りではない - 年賀状をやめた後でもご縁を切らない工夫として、年賀状じまいにLINEのQRコードを貼り付けるとGood!
- 年賀状じまいする旨を予め伝える場合は、12月初旬までに連絡を入れよう
時は移ろい、通信手段も進化を遂げ、SNSの発達によりいつどこにいても誰とでも繋がれる時代が訪れた現代。
年賀状離れは必然だと思いますし、今後ますます年賀状の需要は減っていくと考えています。
また、様々な企業が行っている年賀状じまいに関する調査結果(※)を見ても、今後年賀状じまいをする人は増加していくことが予想されます。
そもそも、年賀状は義務ではなく”気持ち”です。
その気持ちが、はがきからLINEやメール・電話に形を変えただけ。
そうシンプルに考えれば、心も軽くなるのではないでしょうか。
年賀状をやめるのもやめないのもあなたの自由です。
ご自身が納得のいく答えを導き出せたら素敵ですね。
年賀状に対するあなたの悩みがクリアになり、心軽やかな年末年始を迎えられるよう願っております。
最後までお読み頂きありがとうございました。