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箱根駅伝の優勝は4種類ある?往路・復路・総合・完全優勝の条件や決め方を解説

箱根駅伝の優勝は4種類ある?往路・復路・総合・完全優勝の条件や決め方を解説 暮らし
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突然ですが、箱根駅伝には4種類の「優勝」があることをご存知ですか?

  • 往路優勝
  • 復路優勝
  • 総合優勝
  • 完全優勝

「え? 全部違うの?」と思った方、ご安心下さい。

筆者も最近まで違いも意味も分かりませんでした。

今回はそんな箱根駅伝初心者の方にもわかりやすいように、箱根駅伝4種類の「優勝」について、条件や決め方を詳しく解説していきます。

この記事を読めば毎年の箱根駅伝の結果が今よりもっと楽しみになるはず!

箱根駅伝の4種類の「優勝」にご興味がありましたら、ぜひ最後までお付き合い下さい。

箱根駅伝の優勝は4種類ある!条件や決め方を解説

先述のとおり、箱根駅伝の優勝には「往路優勝」「復路優勝」「総合優勝」「完全優勝」の4つの呼び名が存在します。

では、それぞれの優勝はどのようにして決まるのでしょう。

優勝する上での条件や決め方を、筆者なりに噛み砕いた上でひとつずつ解説していきますね。

往路優勝の条件・決め方とは?

箱根駅伝の往路図
引用元:箱根駅伝公式サイト

「往路優勝」は1区~5区までの合計タイムの速さで決まります。

つまり、往路のゴール地点である5区で一番初めにゴールしたチームが「往路優勝」を勝ち取れるというわけです!

往路とは?

往路とは、箱根駅伝における1区~5区までの区間を指します。大手町・読売新聞社前から出走し、箱根・芦ノ湖駐車場入口まで、実に107.5㎞ものコースを、5人の精鋭選手がタスキを繋いで走ります。1区間およそ21㎞前後、約1時間~1時間10分前後の爆速タイムで駆け抜ける様子は圧巻ですよ!

復路優勝の条件・決め方とは?

箱根駅伝の復路図
引用元:箱根駅伝公式サイト

「復路優勝」は、6区~10区までの合計タイムの速さで決まります。

では、復路のゴール地点である10区で一番初めにゴールしたチームが「復路優勝」なのかというと、そういうわけではないんです。

復路は往路と違い、チームごとにスタート時間が異なります。

どういうことかと言うと、簡単な一例を挙げてご説明しますね。

例えば…

往路における1位と2位の差が1分、1位と3位の差が5分、1位と4位以下の差が10分以上あった場合のスタート時間は以下のようになります。

  • 1位でゴールしたチーム|8時00分スタート
  • 2位でゴールしたチーム|8時01分スタート
  • 3位でゴールしたチーム|8時05分スタート
  • 4位以下・・・・・・・|8時10分一斉スタート
    ※1位と10分以上の差がついたチームは、1位出走の10分後に一斉スタートとなります

このようにチームごとにスタート時間がバラバラなため、10区を1位でゴールしたからと言って「復路優勝」を勝ち取れるわけではないんです。

繰返しになりますが、復路優勝における条件・決め方は、タイムの速さで決まります。

つまり、6区~10区までの合計タイムが一番速かったチームが「復路優勝」を果たすことができるのです。

復路とは?

復路とは、箱根駅伝における6区~10区までの区間を指します。往路とは逆で、箱根・芦ノ湖駐車場入口から出走し、ゴール地点である大手町・読売新聞社前を目指します。復路の合計距離は109.6㎞! この日のために血の滲むような努力をしてきた5人の選抜選手たちが、仲間の想いを一身に背負い、最後まで諦めずにタスキを繋ぎ走る姿は、これまでも数々のドラマを生んできました。TVで見ていてもグッとくるものがあります。

総合優勝の条件・決め方とは?

往路優勝・復路優勝についてはわかりました。

では、総合優勝とは?

「総合優勝」は、1区~10区までの合計タイムの速さで決まります。

全区間でタスキを繋いだチームのうち、1区~10区までの合計タイムが一番速かったチームが勝ち取れる、箱根駅伝において最も重要な称号だと言われています。

そのため、往路優勝・復路優勝・総合優勝が全校違う! ということも十分に起こりえるんです。

実際にこれまでに9回程、優勝校が3校とも違うという回がありました。

このパターンで有名なのは、第97回(2021年)の箱根駅伝でしょう。

  • 往路優勝(1区~5区):創価大学
  • 復路優勝(6区~10区):青山学院大学
  • 総合優勝(1区~10区):駒澤大学

見ての通り「優勝校」が3校とも異なります。

実際に第97回(2021年)の箱根駅伝のタイムを見てみると、次のようになります。

創価大学青山学院大学駒澤大学
往路5時間28分08秒1位5時間35分43秒12位5時間30分29秒3位
復路5時間28分48秒4位5時間25分33秒1位5時間25分35秒2位
総合10時間56分56秒2位11時間01分16秒4位10時間56分04秒1位

もちろん、どの「優勝」も素晴らしい成績です。

しかし、チーム全員の頑張りが集約される「総合優勝」は、駅伝選手たちにとって頭一つ分抜き出るほどの価値があるものなのかもしれません。

そう考えると、総計217.1㎞ものコースを見事に走り切った各校の10人の選抜メンバーおよび、チームを支えているたくさんの人たちに、大きな拍手を贈りたいですね。

完全優勝の条件・決め方とは?

「完全優勝」には2つの意味があります。

  1. 往路・復路ともに1位で優勝すること
  2. 1区~10区まで全て1位で通過し、1度も譲らずに優勝すること
    ※区間記録ではなく、通過順位をもとにしています

[1]はわかりやすいですよね。

往路優勝+復路優勝=総合優勝ということです。

このパターンの「完全優勝」で有名なのは、青山学院大学ですね!

青山学院大学は第91回(2015年)~第93回(2017年)までの3年間、往路優勝・復路優勝ともに果たし、3年連続で完全優勝を達成しています。

[2]に関してはそう簡単に達成できるものではなく、難易度がとても高いです。

しかし、その難題をやってのけたのが、第92回(2016年)箱根駅伝での青山学院大学でした。

第53回(1977年)箱根駅伝で日体大が達成して以来、実に39年ぶりの快挙に、当時は連日ニュースや特集番組で騒がれていましたね。

つまり、第92回(2016年)箱根駅伝では、青山学院大学が[1・2]両パターンでの完全優勝を果たしたことになります! これはものすごいことです! 凄まじい努力の賜物と言えるでしょう。

箱根駅伝の優勝には4種類ある!条件や決め方のまとめ

ここまで箱根駅伝の4種類の「優勝」について、条件や決め方を解説させて頂きました。

もう一度簡単にまとめておきますね。

まとめ
  • 往路優勝:1区~5区までの合計タイムが一番速かったチームが獲得
  • 復路優勝:6区~10区までの合計タイムが一番速かったチームが獲得
  • 総合優勝:1区~10区までの合計タイムが一番速かったチームが獲得
  • 完全優勝:
    ①往路・復路ともに1位で優勝すること
    ②1区~10区まで全て1位で通過し、1度も譲らずに優勝すること

箱根駅伝についてあまり詳しくない人にとっては、「え? 箱根駅伝の優勝って4種類もあるの!?」と驚いたかもしれません。

筆者も初めて知った時は、「えー! 複雑!!」と若干混乱しました。

しかし、どの優勝にも意味があり、そこに至るまでの過程・プロセスには何物にも代えがたい価値があります。

この記事を読み、箱根駅伝の「優勝」について知識を得たあなたなら、これからの箱根駅伝の結果がもっと楽しみになるはず!

2025年1月2日AM8時~スタートする第101回箱根駅伝を、みんなで見守り応援していきましょう!

最後までお読み頂きありがとうございました。

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