『海のはじまり』第2話で明らかになった、夏の恋人・百瀬弥生の悲しい過去。
あまりの衝撃的な内容に、ネット上では放送直後から「壮絶すぎる」「弥生が可哀相」「弥生のメンタルが心配…」「涙腺崩壊」など、弥生の心を気に掛けるワードが溢れていました。
さらに第4話では、弥生の身に起きた過去の詳細な出来事が描かれ、弥生の心の傷が如何に深かったのか、どれだけのものをたった一人で背負ってきたのかが明らかに…。
また、弥生の元彼・浅井悠馬の薄情さや非常さ、母親の冷酷無比な態度にも注目が集まり、「最低すぎる」「胸が張り裂けそう…」といった声が続出しました。
弥生の衝撃的で悲しい過去とは?
弥生が妊娠・中絶した時期はいつ?
元彼・浅井悠馬とは?
弥生と浅井の間に一体何が?
弥生の母親の冷酷無比な態度は一体…?
この記事では『海のはじまり』の準主人公のひとり”百瀬弥生”の過去について判明した事実を随時まとめていきます。
弥生の過去が気になる方や、ネタバレが許せるという方は、ぜひ最後までお付き合い下さい。
『海のはじまり』弥生の過去
『海のはじまり』第2話・第4話で明らかになった弥生の過去。
それは8年前、弥生が元彼・浅井悠馬との間に子供を授かり、中絶手術を受けていたという悲しくも衝撃的なものでした。
以下、第4話の回想シーンを掲載します。
落ち着いた雰囲気の喫茶店で弥生の対面に座っているのは、元彼・浅井悠馬でした。
浅井に病院でもらったエコー写真を見せ「今3ヶ月らしい…」と伝えた弥生は、彼の反応に絶望を感じることに…。
浅「…これ、俺(の子)…?」
弥「…だよ?」
浅「だよね、うん…、そっか。そっかそっか…。わかった」
弥「…」
浅「いつ…?」
弥「…あ、自分で検査して、昨日やっと病院行けて」
浅「そうじゃなくて…」
弥「…ん?」
浅「いつするの? 手術…っていうか。早い方がいいんでしょ? ほら、お金も準備しないと…。もちろん出すから、全額。全額出すから」
弥生のことなどお構いなしに、勝手におろす方向で話を進める浅井に愕然とする弥生。
上手く反応できないまま、「ありがとう…」と話を合わせることしかできず…。
浅「いや、普通だよ。ちゃんと責任取らせてよ」
弥「…」
浅「仕事大丈夫なの? (手術って)日帰りでできるものなの?」
弥「…あ、まだ聞いてなくて。…聞いてみる」
浅「良い選択だと思うよ。普通に仕事続けて、キャリア積んで、ちゃんとした順序で家庭築いていこうよ」
悪びれもなくそう話す浅井に、弥生の心は抉られていきます。
弥「…やっぱり、仕事しようかな。今大事な時期だし。ここ(喫茶店)でやっていくから、先帰っていいよ」
浅「わかった。お大事にね?」
…まるで他人事のような”お大事にね”の言葉に、弥生は涙することすらできませんでした。
※『海のはじまり』第4話より
また、弥生は自身の母親にも電話をかけ、妊娠したことについて相談していました。
しかし、母親から返ってきた言葉は弥生を突き放すもので。
ここでもまた弥生は絶望を味わうことになります。
以下、第4話の回想シーンを掲載します。
浅井に妊娠したことを告げた弥生は、母に電話をかけ相談していました。
弥「…妊娠した。彼の子。…どうしたらいいかな」
母「…相手に言ったの?」
弥「…言った。…あんま、生まないで欲しいみたい」
母「…じゃあおろしな」
何の迷いもなく冷たく突き放す母。
弥「…一人で育てるのってさ」
そう弥生が言った瞬間、間髪開けずに母は一言。
母「私無理だからね」
弥「…」
母「無理だから」
寄り添うどころか完全に突き放された弥生は、絶句し立ち尽くします。
弥「…そう。そっかそっか…。了解」
母「…お金、ちゃんと出させなさいね」
その言葉を最後に、一方的に切られた電話。
弥生はしばらく動くことができませんでした。
※『海のはじまり』第4話より
その後、浅井から中絶同意書のサインをもらった弥生は、たった一人で病院(ひかり産科クリニック)へ赴き、中絶手術を受けました。
日帰りでの手術後に弥生が携帯を開くと、浅井からは一言「終わった?」とLINEが入っており、
弥生は平然を装いながら「終わった! 全然大丈夫だった!」と返信します。
ひとり自宅へ戻った弥生は、淡々とお風呂掃除をしながら必死に気持ちを抑えていました。
しかし、体制を崩し尻もちをついた瞬間、無意識にお腹を庇っていた自分に気付き失笑します。
弥「…もう、いないんだった」
自嘲気味にそう呟いた弥生は、堪え切れず涙を流し。
次から次へと流れる涙をシャワーで流しながら、ひとり声をあげて泣き続けるのでした。
初めての妊娠、そして中絶…、弥生は不安で仕方なかったはずです。
にも関わらず、本来寄り添ってくれるはずのパートナーからは当たり前のようにおろすことを選択され、他人事のように”お大事に”と言われ。
弥生は生まなかったのではなく”生めなかった”のだとわかります。
なぜ弥生が子供をおろすという選択をせざるを得なかったのか、そこには周囲の人々の無神経で心無い言動があったのですね。
その後弥生は、納骨堂に胎児の骨を納め供養まで行いました。
こちらも、たった一人で。
また、全てが終わった後、弥生は母にこう報告しています。
「私も今仕事を離れるわけにはいかないし、子供に父親がいないとか可哀相だし。全部終わったから大丈夫。…迷惑かけてごめんね」と。
淡々と抑揚のない声音で、自分の心を必死に押し殺して。
泣くことさえもしないで…。
弥生の部屋の棚の引き出しには、2016年当時の日記と封筒に入れられたエコー写真が綺麗に仕舞われています。弥生は8年経った今でも納骨堂へのお参りを欠かさずに行い、ひとりで供養し続けているのです。
『海のはじまり』弥生が妊娠・中絶した時期について
弥生が妊娠・中絶を経験した時期は2016年(8年前)。
奇しくも水季が夏との子を身籠り、中絶しようとした時期と重なります。
弥生は妊娠9週目に中絶手術を受けました。
もしもあの時弥生が出産していたら、ちょうど海と同い年の子がいたことになるのです。
弥生が夏に「海の父親になる」という決断を急がせたのも、突然「海の母になる」と言い出したことも、全ては中絶した子供に対する罪悪感からくるものでした。
当時のことについて、弥生は夏にこう打ち明けています。
「…殺したことある。生んでたら、今海ちゃんくらいだった子」
「…罪悪感みたいなのがずっとあって。いい親になって、子供に必要とされれば、楽になれるって。…無理やり思い込もうとしてた」
「自分のために親になりたかっただけ。…ごめん」
「…許しが欲しいわけじゃない。ただ、自分が無理で。…自分で自分が、どうしたって許せない」
「海ちゃんにも水季さんにも失礼すぎる…」
※『海のはじまり』第4話より
また、弥生は夏の言葉を引用しこうも告げています。
「罪悪感って、そういうことでしょ…?
“殺したって思ってた”って、そういう言葉最初に使ったの、月岡君だよ」
この言葉は、第1話で夏が弥生に海のことを打ち明けた際に発したものであり、
夏の言葉が弥生の傷付いた心を抉るには十分でした。
夏「…正直ほっとした。生きててくれたんだなって。ずっと”自分が殺したんだ”って思ってたから」
弥「殺したなんてことは…」
夏「あるよ」
弥「でも、その頃まだ20歳とかだし、そういう選択だって…」
夏「歳は関係ない。自分の意志で同意したし。何か他の選択肢とか、何かできること考えてればって…、”その頃”は後悔してたから」
※『海のはじまり』第1話より
『海のはじまり』弥生の元彼・浅井悠馬について
弥生の元彼として登場した「浅井悠馬」という男性。
浅井は8年前の弥生の恋人で、子どもを中絶する際の付き添いや供養の場にも姿を現さず、全てを弥生ひとりに任せた男です。
彼が何者でどういった人物なのかは第4話時点では分かりかねますが、少なくとも弥生を傷付けた無神経な最低野郎ということだけは分かります。
なお、浅井悠馬役を演じているのは俳優の稲葉友さんです。
毎週月曜よる9時放送#海のはじまり
— 『海のはじまり』月9ドラマ【公式】 (@umi_no_hajimari) July 12, 2024
当時の弥生の恋人・浅井と弥生のオフショットです❕
2人そろっての貴重な笑顔の1枚をご覧ください!!#有村架純 #稲葉友 pic.twitter.com/iZeBQICx5b
『海のはじまり』弥生と浅井の間に何があった?
8年前、弥生と浅井の間に何があったのか。
第4話時点でわかっているのは、妊娠・中絶を経たことのみです。
そもそも2人はどういう関係だったのか。
本当に恋人同士だったのか。
(弥生は浅井を元彼や恋人ではなく、”大切な人”としか表現していません)
また、なぜ浅井は当然のように、一方的におろすことを選択したのか。
その理由がこの物語上で明かされることは、ついにありませんでした。
『海のはじまり』弥生の母について
第2話に続き、第4話では声のみ登場した弥生の母親。
彼女の弥生に対する冷酷無比な態度は何なのでしょう…?
妊娠したことを相談する娘に対して、「じゃあおろしな」「私無理だからね」「お金、ちゃんと出させなさいね」と冷たく突き放す言葉を投げかける母とは一体…?
今後、弥生と母親の関係が描かれるのだと思いますが、それにしてもひどすぎる…。
弥生との関係や突き放す理由がわかり次第随時情報を更新していきますね。
なお、弥生の母親役を演じているのは女優の杉咲佳穂さんです。
『海のはじまり』弥生の過去(妊娠・中絶・元彼・母親)まとめ
今回は『海のはじまり』の準主人公のひとり”百瀬弥生”の過去(妊娠・中絶・元彼・母親)について書かせて頂きました。
もう一度簡単にまとめておきますね。
第2話では弥生がかつて妊娠・中絶していたという衝撃的な過去が明らかになり、それを知らずに発した夏の言葉が弥生の心に突き刺さる様子が描かれ。
第4話では弥生が夏に自身の過去やずっと抱え続けてきた想いを打ち明けたことで、(紆余曲折を経て)2人の距離がまた少しだけ縮まる様子が描かれました。
弥生の心の傷が完全に癒えることはないのかもしれませんが、それでも今の弥生の隣に夏がいてくれて良かったと心から思います。
夏は弥生に寄り添い、一緒に悩み、迷ってくれる優しい心の持ち主だからです。
今後の展開に進展があり次第追記していきますので、たまに覗きに来て下さいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。